NPO法人子ども支援地域プラットフォーム 9月学習会報告

NPO法人子ども支援地域プラットフォーム 9月学習会報告

子どもの貧困に向き合う
〜アスポート学習支援の現場から〜

講師:土屋 匠宇三 (つちやしょうぞう)氏 一般社団法人 彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表(本NPO法人理事)
日程:2024年9月7日(土) 18:00-19:30
概要:
 「(一般社団法人)彩の国子ども・若者支援ネットワーク」通称「アスポート」は、埼玉県の委託を受けて,貧困世帯の子どもたちへ、県内約60ヶ所の学習教室での学習支援や家庭訪問を行っている。貧困家庭の子どもたちの中には不登校児童生徒も多く、学力をとりもどす機会も得られず、高校に進学しない割合は他と比べてはるかに高い。
 アスポートのように全国でも、家庭訪問による支援を行なっている団体はめずらしいし、それでしか支えられない子どもも多い。貧困の連鎖を断つことが目的の学習支援であるが、子どもたちは学ぶことで世界が広がり、学ぶ仲間との支え合いを経験し、モデルとなる大人の存在を知り、大きく成長していく。
 スタッフもまたそんな子どもたちに励まされている。スタッフは、元教員や福祉の専門家が中心で、大学生ボランティアも多くいる、学校教育・家庭教育から弾き出された子どもたちを支えることについて考える場となった。

 続いて行われた交流会では、他の子ども支援団体とアスポートとの連携事例や可能性について話し合われた。学校が困難を抱えた子どもたちをもっと支えるためにはどうしたらいいのかという意見も多く出された。ケース会議を行なって、具体的に学びたいという意見も出た。話が途切れず、時間を惜しむように終了した。
 なお、会場であり、市民活動支援センターでもある「ぽぽら春日部」には、今回共催としていただき、丁寧な広報など支援もいただき、大変ありがたかった。

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